出雲市議会の予算特別委員会が、開催されました。
委員会には、一般会計第5回補正予算など9つの議案の審査が付託されました。
冒頭長岡市長は「来年度予算の編成に関し、各部署からの要求は出揃いました。今年中にホームページで公開していきます」と述べました。
・ 看護系専門学校誘致事業
これは平成25年4月の開校に向け準備を進めている出雲医療看護専門学校(仮称)の事業法人に対し建設費などの一部を補助するもので、過去に誘致した事例、専門学校の規模、経済効果などを総合的に判断し、3億円(上限)の補助金額が提案されました。
またこの学校が当初予定していた柔道整復師学科(定員180人 午前・午後)については、一部関係機関との調整に時間を要する見込みとなったため、この学科の開設は見送りたいとの話がありました。事業法人は、他の医療系国家資格などを取得できる学科の開設を検討し、学校規模の変更はしない方針です。市としては、誘致活動を行なってきた看護学科などの主要な部分についての変更がないため、当初どおりの支援を行ないたい旨の説明がありました。
委員からは、この時期での開設断念やお互いの信頼関係を懸念する意見がありました。
・ 病院事業会計繰出
これは出雲市総合医療センター施設整備事業における旧棟取り壊しにかかる企業債の繰上げ償還に対する繰出金と愛宕苑廃止に伴う繰上償還分の一般会計負担額について、年度割の負担額を増額補正するものです。
委員からは、病院経営そのものに対する厳しい意見が多数でました。
執行部からは、「非常に厳しい状況は十分認識しています。改革プランの見直しも含めスピードを上げて改革に取り組んでいきます。出雲医療圏全体では、急性期の島根大学医学部病院、島根県立中央病院とその後の回復期を医療センターが担うという役割が期待されている。他地域からの救急にも対応していかねばならず、出雲圏域3病院の連携・役割分担は今後ますます重要になってくる。今しばらく見守って欲しい」と述べました。
課題は山積していますが、委員からの意見を真摯に受け止め、諸課題を早く克服し、経営の安定化に努めてもらいたいと思います。
委員会審査では、すべての議案が可決しました。