出雲市立平田幼稚園の創立100周年を祝う記念式典が挙行されました。
平田幼稚園は、明治44年(1911年)9月に島根県で4番目の幼稚園として開園しました。
34名でスタートした平田幼稚園は、多いときには7クラス250名が在園する県内最大の幼稚園でありました。現在は在園児101名が学び、卒園生10304名を送り出しました。
槇野博巳園長は「この式典に当たり、温故知新の精神で取り組んできました。幼児教育を深く理解した今までの100年をしっかりと振り返るとともに、これからの100年子どもたちの未来が明るいものになるよう一丸となって取り組んでいくよう決意を新たにしました」と挨拶されました。
松浦剛司PTA会長は「地域の先人たちの教育に対する思いに感謝するとともに、私たちは親としての責任を自覚し、引き続きその思いを引き継いでいかねばなりません。昨今様々な教育問題が取り上げられますが、教育の基本は家庭であります。保護者が家庭でしっかり教育やしつけを行なったうえで、家庭、幼稚園、地域が一体となった理想的な教育ができると考えています。教育のスタート地点の平田幼稚園が更に発展することを願っています」と挨拶がありました。
来賓の長岡出雲市長は「現在出雲市内には公立私立合わせて32園あります。私も卒園児の一人として大変懐かしくまた嬉しく思っています。これから幼児教育は大転換期を迎えると思いますが、皆様の新たなご支援ご協力をいただき広く親しまれる幼稚園になることを願っています」と祝辞を述べられました。
また式典では、平田幼稚園の教育後援会会長を40年務め幼児教育や環境整備など平田幼稚園の発展に尽力された仲田和夫氏に、出雲市長より感謝状が贈呈されました。
記念式典終了後には「あったかはーと音楽会」が開かれ、園児の元気な歌声やパフォーマンスが披露され、保護者や関係者一同一緒になって創立100周年を祝いました。
私も卒園児で、平田幼稚園には遊んだこと・いたずらしたことなど、本当に良い思い出がいっぱい詰まっています。現在の園舎が完成したとき、旧園舎から新園舎にパレードしたことも懐かしく思い出されました。ついこの前のようでしたが、あれから40年月日の経つのは早いと感慨深いものがありました。
今後少子化や保幼一元化など、様々な問題に直面するでしょうが、この地域の人間形成の基礎を長きにわたり培ってきた伝統と誇りを胸に、いつまでも子どもたちの笑顔が絶えない平田幼稚園になることを心から願っています。