出雲市議会の総務常任委員会で、行政視察を行ないました。
新潟県上越市では「公の施設の再配置計画・施設等除却計画について」
東京都目黒区では「指定管理者制度について」
埼玉県草加市では「自治基本条例について」
【上越市 公の施設の再配置計画・施設等除却計画について】
上越市は平成17年に14の市町村が合併し、人口20万人あまり、面積973平方キロメートルの市になりました。公の施設は約1000まで増加し、類似施設も多く存在しました。
出雲市は人口17万5千人、面積624平方キロメートル、公の施設約800という状況で、上越市と非常に似通っています。
上越市でも、同じような施設の中利用状況に大きな差が生じていること。施設の老朽化。維持管理経費の増加などやはり出雲市と同じ課題をかかえています。
この課題を克服するため、平成20年3月に「公の施設の統廃合計画」を策定し、主に費用対効果及び老朽化の観点から基準を設定し、基準に該当した115施設を統廃合対象として検討を進められました。その結果第1次統廃合実施施設は25施設、譲渡・貸付予定12施設になりました。
その後平成23年10月には、この計画を引き継ぐ取り組みとして「公の施設再配置計画」が策定され、類似施設を一定の基準に基づき評価を行い、原則として評価の低い施設を廃止することで、施設全体の再配置を目指します。
また同じく平成23年10月に「公の施設等除却計画」を策定し、全市的な視点に立って優先度を設定した整備基準などを盛り込んだ計画のもと、効率的かつ計画的な行財政運営を行なっておられます。
評価基準の設定や市民への啓発など、今後出雲市で議論が進んでいく中で、大変参考になりより議論が深まっていくものと思います。
また何よりも感じたのは、同じ平成17年に合併し同じような状況下において、すでに対策が打たれ効果が表れていることです。
これから出雲市も行財政改革の推進を不断の決意で行なっていかねばなりませんが、上越市の取り組みを見て、危機感やスピード感の欠如に反省しきりです。
緊張感を持って取り組んでいきたいと思います。