昭和44年5月11日、航空自衛隊F86Fジェット戦闘機が濃霧のため出雲市久多見町山中で遭難事故に遭い、尊い命を落とされた三英霊を偲び、地元有志(護国延命地蔵尊護持委員会)による50回忌となる慰霊祭が営まれました。
今回50回目を迎えた慰霊祭には、ご遺族並びに航空幕僚長丸茂吉成空将はじめ福岡県築城基地、鳥取県美保基地などから航空自衛隊員、地元関係者など約130人が三英霊に献花とご焼香を行い冥福をお祈りしました。
この慰霊祭は、事故の翌年から実行委員会が「三英霊の追悼、事故の再発防止及びこの事故を風化させないこと、そして空の安全」を願い、営まれています。
丸茂航空幕僚長は「志半ばで旅立たれた先輩の無念を忘れることなく、二度と事故を起こさない」と航空自衛隊を代表し3英霊に誓いました。
事故当時とは全く違う快晴のもと営まれた慰霊祭の途中、F2戦闘機4機による追悼飛行が行われました。
事故現場上空では1機が離脱・急上昇し、殉職者が天に昇る様子をあらわし殉職者への追悼を行いました。
ご遺族様はじめ自衛隊関係者からも事故当時の救援活動への協力やその後の奉仕活動に感謝の言葉が述べられました。
半世紀50年の長きにわたりご供養を続けておられる地元護持委員会のご奉仕に敬意と感謝を表します。