出雲市議会の環境経済委員会で産業振興や観光振興に取り組んでいる4市を視察しました。
兵庫県朝来市は数年前から竹田城跡が天空の城として有名になった町ですが、今回は産業連関表を作成しそれを施策にいかした取り組みを視察しました。
産業連関表とは、ある一定の地域を対象に1年間の生産された財やサービスがどういう費用構成で生産されたかを産業別に金額で表した統計です。
これを用いれば市内のどの産業に強みがあり、どれだけ外貨(他地域からのお金の移入)を稼ぎ、どれだけ市内循環したか分析ができます。
また観光や企業誘致、公共事業などの経済効果も図ることができるとされています。
朝来市では、この表を作成し市内産業の強みを把握し、その強みを活かすような施策展開が行われていました。
実際この産業連関表を作成するには、外部委託が必要になるようですが、非常に興味深い分析表で出雲市の傾向も把握したいと思いました。
奈良県桜井市は、神社や麺文化を通じて香川県琴平町とともに三麺交流を行うなど友好都市として交流がありますが、今回は観光施策について視察しました。
桜井市は日本最古の神社である大神神社をはじめ多くの歴史遺産に絶えず観光客が訪れています。
出雲市同様、通過型観光から宿泊型観光を目指し、企業誘致課と一体となったホテルの誘致に成功するなど取り組みが行われています。
増加しているインバンド対策については、「浅く広く」ではなく「深く刺さる」観光コンテンツを作ることやより詳細なターゲット設定を目的に「桜井市インバンド戦略」を改定しました。
コミュニティバス、観光タクシーとの連携による移動手段の確保策や旅行会社とともに宿泊ツアーを考案するなど積極的な取り組みは参考にしたいと思います。